マンション管理 駆け込み寺
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管理費滞納の問題点と解決策

(問題点)
 管理費を滞納する組合員がいます。放置するとどんな問題が生じるでしょうか。また、どのように解決したらよいでしょうか。

(解決の糸口)
 管理費滞納を放置すると、当然のことながら管理組合の運営に支障をきたします。必要な修繕ができない、エレベーター保守料が支払えない、清掃業者への支払いができない等。また、大規模修繕工事の際に資金を借り入れる場合にマイナス評価となることがあり、融資が謝絶されたり減額される可能性もあります。さらには他の滞納者を連鎖的に生み出すことにもなり兼ねません。なるべく早めに解決するように対応しましょう。
 管理費滞納への対応として、徴収方法を管理規約上に明確にルールを定めておくことが必要です。また徴収時に遅延損害金や裁判費用なども請求できるようにしておいたほうがよいでしょう。遅延損害金や裁判時の弁護士費用などは管理規約に設定しておかないと請求できない可能性もあります。
 具体的な徴収方法ですが、最初は穏便に進め、裁判等の強硬手段は最後にするようにします。管理会社とも相談して進めるとよいでしょう。
 ①電話、管理費未納のお知らせ文書で連絡
 ②電話、請求書での連絡
 ③電話、催告書での連絡
 ④電話、書面、自宅訪問
 ⑤電話、内容証明による督促
 ⑥裁判による解決
 裁判での証拠とするため、①~⑤の実施日時、内容等のメモを残しておきましょう。なお、滞納者名を公表すると名誉棄損で訴えられる可能性がありますので、注意してください。

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