マンション管理 駆け込み寺
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管理費・修繕積立金の変更

(問題点)
 管理費・修繕積立金は管理規約の別表に記載されているが、これらの変更は管理規約の変更として、特別決議(区分所有者数、および議決権総数の4分の3以上の賛成で決議)が必要ですか。

(解決の糸口)
 管理規約によるところが大きいですが、標準管理規約第47条を見ると以下のようになっています。

マンション標準管理規約 第47条(総会の会議及び議事)
第47条 総会の会議は、前条第1項に定める議決権総数の半数以上を有する組合員が出席しなければならない。
2 総会の議事は、出席組合員の議決権の過半数で決する。
3 次の各号に掲げる事項に関する総会の議事は、前項にかかわらず、組合員総数の4分の3以上及び議決権総数の4分の3以上で決する。
一 規約の制定、変更又は廃止
二 敷地及び共用部分等の変更(その形状又は効用の著しい変更を伴わないもの及び建築物の耐震改修の促進に関する法律第25条第2項に基づく認定を受けた建物の耐震改修を除く。)
三 区分所有法第58条第1項、第59条第1項又は第60条第1項の訴えの提起
四 建物の価格の2分の1を超える部分が滅失した場合の滅失した共用部分の復旧
五 その他総会において本項の方法により決議することとした事項

 以下略

 つまり、管理費・修繕積立金の変更を管理規約の変更とみれば、特別決議が必要と考えられます。その一方で、標準管理規約第48条には以下のような文言もあります。

マンション標準管理規約 第48条(議決事項)
第48条 次の各号に掲げる事項については、総会の決議を経なければならない。
一 収支決算及び事業報告
二 収支予算及び事業計画
三 管理費等及び使用料の額並びに賦課徴収方法
四 規約及び使用細則等の制定、変更又は廃止
五 長期修繕計画の作成又は変更
六 第28条第1項に定める特別の管理の実施並びにそれに充てるための資金の借入れ及び修繕積立金の取崩し
七 第28条第2項及び第3項に定める建替え等に係る計画又は設計等の経費のための修繕積立金の取崩し
八 修繕積立金の保管及び運用方法
九 第21条第2項に定める管理の実施
十 区分所有法第57条第2項及び前条第3項第三号の訴えの提起並びにこれらの訴えを提起すべき者の選任
十一 建物の一部が滅失した場合の滅失した共用部分の復旧
十二 区分所有法第62条第1項の場合の建替え及び円滑化法第108条第1項の場合のマンション敷地売却
十三 役員の選任及び解任並びに役員活動費の額及び支払方法
十四 組合管理部分に関する管理委託契約の締結
十五 その他管理組合の業務に関する重要事項

 管理費の額については、総会の決議が必要とあり、この部分は普通決議とみることも出来ます。この部分の解釈については、平成14年11月5日神戸地裁の判例が参考になります。全文はリンク先で確認いただきたいですが、最後の部分で「総会において管理費及び修繕積立金の額を決定することは規約の変更に当たらず,特別決議を要しないものと解するのが相当である」とされています。したがって、管理費の負担割合による算出方法の変更ではなく、金額を変更することは普通決議での変更と解釈できると考えています。

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